スペーシア株式会社が販売している組み立てパイプシステムの
ユニプラジョイントのパイプ寸法の計算方法を紹介します。
1.組み立てパイプシステム【スペーシア】とは
組み立てパイプシステム【スペーシア】とはパイプをジョイントと組み合わせて
収納ラックやサークルフェンス、ガーデニング、アウトドア、車中泊ベッドなど
自由なサイズで多種多様な物を作ることができる製品です。
2.ジョイントとは
ジョイントはパイプに加工をせずにパイプとパイプを接合してくれます。
ジョイントにはボルトで締める方式の【メタルジョイント】と
接着剤方式の【プラスチックジョイント】があります。
プラスチックジョイントには、接着剤で固定するタイプと
ネジ式の【ユニプラジョイント】
ボルト締め方式の【ユニプラ・ライトジョイント】があります。
3.ユニプラジョイントのパイプ寸法の計算方法
スペーシアのホームページのメタルジョイントのパイプ寸法の計算方法と、
ユニプラジョイントの図面を参考にし、計算していきます。
今回使用するのはユニプラジョイントのUP06。
パイプはφ28を使用しています。
外寸法が500㎜とする場合

ユニプラジョイントの外側からパイプのセンターまでが21㎜。
(スペーシアの図面では20.6㎜となっていますがホームページにも21㎜表記で計算されているので21㎜とします)

パイプのセンターから差し込むパイプの先端までが20㎜。

21㎜と20㎜を合わして片側41㎜となり、
両側分の長さも含めるので82㎜となります。
500㎜から82㎜を引いた長さがパイプ寸法となりますので
パイプ寸法は418㎜となります。

【計算式】500-(21×2+20×2)=418㎜
スペーシアの図面通りの外側からパイプのセンターまでが20.6㎜の場合はパイプ寸法は418.8㎜となります。
【計算式】500-(20.6×2+20×2)=418.8㎜
4.外寸法がわからない場合
図面を作りパイプ、ジョイントを用意して組み立てていきますが、
途中で補強したいとか、図面が間違ったりしていた場合、
外寸法がわからないことなどがあります。
そんな場合に用いてもらいたい計算方法です。
1.パイプの外寸法から計算
まずはパイプの外寸法を測ります。
パイプの外寸法が486㎜とする場合、

ユニプラジョイントのパイプから出っ張る部分の長さがおおよそ7㎜なので両側分で14㎜を足します。

486㎜+14㎜=500㎜
外寸法が500㎜となります。
外寸法が計算できれば先ほど紹介した計算式でパイプ寸法を割り出すことができます。
2.パイプの内寸法から計算
パイプの内寸法を測ります。
パイプの内寸法が430㎜とする場合、

パイプがφ28なので半分の14㎜を両側分で28㎜を足してパイプのセンターまでの長さを割り出します。

パイプセンターまでの長さがわかれば
差し込むパイプの先端までが20㎜なので両側分の40㎜を引きます。

【計算式】430㎜+28㎜=458㎜
458㎜-40㎜=418㎜
パイプ寸法は418㎜となります。
3.ジョイントの差し込み口間の寸法から計算
ジョイントのパイプを締め込むキャップを外した状態で
差し込み口から反対の差し込み口までの寸法を測ります。
差し込み口から反対の差し込み口までの寸法が382㎜とする場合、

パイプの差し込み寸法がおおよそ18㎜なので、382㎜に両側分の36㎜を足した数値がパイプ寸法になります。


【計算式】382㎜+36㎜=418㎜
パイプ寸法は418㎜となります。
まとめ
①外寸法-82㎜=パイプ寸法
②パイプの外寸法+14㎜=外寸法
③(パイプの内寸法+28㎜)-40㎜=パイプ寸法
④ ジョイントの差し込み口から反対の差し込み口までの寸法+36㎜=パイプ寸法
今回使用したのはユニプラジョイントのUP06でパイプはφ28を使用しました。
測りはメジャーとスケールを使用したので正確なものではありませんが参考にしていただければと思います。
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